| 8月 定例句会 |
|---|
◆(朱実) 思い出は美しいまま花芙蓉 昌子 花芙蓉の派手でないけれど繊細なイメ−ジと、思いでと言 う言葉がちょっと甘い感じはしますが、きれいな句になっているなあと思い ました。 貴幸 到着を告げるか門火燃え上がる 昌子 ひまわりに見られてをりし夜の道 貴幸 ◆(貴幸) 見慣れたる路地長く見え夏の蝉 昌子 行きかふは都市の風景花芙蓉 昌子 朱実 芙蓉はとてもたおやかでか弱そうに見えますが、都会の狭い 庭で炎天下に花開くのを見ると意外に丈夫な花なのかもしれません。 わずかな風にもたよりなく揺れる芙蓉の向こうにビルが並ぶ光景が 目に浮かびます。 沙羅の花新しき朝歓迎す 昌子 朱実 沙羅の花は一日でしぼんでしまうということを今年知りまし た。目覚めて毎朝新しい花が見られることを「歓迎す」としたとこ ろがよかったです。 恋成就せぬもまた梔子の花 ○朱実 梔子の甘い香りが過ぎた恋を思い出させたのでしょうか。 梔子なので、もしかしたら思いを告白しないまま終わってしまった 恋かもしれませんが、それも歳月が過ぎて懐かしく思えるようにな ったのでしょう。 向日葵やゴッホに色をせがまんとす 朱実 今年は冷夏のため向日葵がなかなか開花しなかったそうです。 今年の夏らしい句だと思います。 ◆(昌子) 炎天を知らず残業続きかな ○貴幸 夾竹桃友の父逝く不義理する 貴幸 長瀞の渓流涼し雑魚寝する 貴幸 朱実 このところ暑さが戻ってきたので、こういう情景はいいなあ と思います。同じ水辺でも海と違い渓流は一層涼しさを感じさせま すね。 |